40おやぢの生活日記。沖縄中部編。
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2010年03月24日

Valerie Louri / Fanm Lanmou (2009)

「Bèlè beatは私にとって落雷のような衝撃でありそれは誇りでもある」

Bèlè、それはアフリカンドラムのリズムとプリミティブな踊りを基調とするマルチニークの田舎に残っている伝統的な民衆音楽。

このBèlèのリズムや魂を受け継ぎ、マルチニークのポピュラー音楽界に新しい血を吹き込んでいるのがこのValerie Louri、そしてその新作『Fanm Lanmou』。
Valerie Louri / Fanm Lanmou (2009)

前作のデビューアルバム『Bay Lanmen』もそこそこ良かったんですが、Bèlèや伝統というものを気にしすぎちゃったのか、ジプシー風のバイオリンアレンジやギターアレンジが耳についた。ちょっとバランス的な違和感があったかも。でもこの新作はそういうところを修正し、かなり良いアルバムに仕上がっているように思います。

まずはタイトル曲「Fanm Lanmou(愛すべき女性達)」を聴いてみましょう。
ダンスを学ぶためにニューヨークに留学したらしいのですが、そこでアメリカ的文化(黒人文化も含めて)に対する大きなギャップを感じたそうです。そして自分のルーツであるマルチニークの伝統文化に目を向けるようになったとか。それがこのBèlè beatのようです。

遅ればせながらBèlèとはこんな感じ。
どうでしょうか。うまく魂までも取り込んでいますでしょうか?

もう1曲。「Dépensé(浪費、消費)」。
前述したんですが、前作は彼女のもうひとつの文化でもあるヨーロッパ的なものと無理矢理融合させようとしたようです。でもそれが裏目に。今作はこの曲やタイトル曲なんかを聴いてもわかるように他のカリブ的な音やブラジル的な音とのアプローチを考えたようですね。ま、これが今作のバランスの良さの向上に繋がったと思います。やはりカリブの音にはカリブの音であわせる。一番良い方法でしょう。

あと、曲の題名やPVを見る限り、かなりメッセー的な事も歌っているようですよね。ただクレオール語がわからないので推測でしかないんですが…。

最後に動画をひとつ。マルチニークのラジオ局RFOでの生スタジオセッション。いい感じですよ。


彼女のHPです。

海外の島に行くなら♩

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Posted by antineco at 13:26│Comments(0)カリブの音
 
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