V-ro / Son An Nou (2005)

antineco

2009年11月30日 14:04

今回はV-ro姉さんを紹介しましょう。


1982年グアドループ生まれの女性Zoukシンガー、これまでにアルバムを2枚リリースしています。両方のアルバムとも良い出来なので、今回どちらに重きを置いて紹介しようか悩みましたが、よりカリブを意識したセカンド・アルバム中心に記してみます。

タイトルは『Son An Nou(私からの音みたいな意)』。ヒットしたデビュー・アルバム『Softcore』(2002)から2倍3倍も成長しているアルバムです。客演も豪華、例えばグアドループ音楽界の兄貴、Dominik Coco、ヘイシャン・コンパの人気グループ、Nu ViceのRobert Charlot。他にもWilly SalzedoやMike Ibrahimなどなど。彼女の才能を認めたからこそでしょうね。

『Softcore』はどちらかというと“今のグアドループの音”という内容。グアドループ&マルチニークの若い奴にも大人気のダンスホールやヒップホップを取り入れ、言ってみれば“ちょっと尖ったゆる〜いZouk Love”。それは当時20歳であった彼女の世代にとってまさに好まれる音でしたね。あと踊りやすいし。このタイトル曲『Softcore』を聴いてもそれが感じられます。
まぁ〜これはこれでいい曲だと思いますし、このアルバムもいい曲が多かったです。

そしてこのセカンドはぐぐっと成長!“私からの音(『Son An Nou』)”というタイトルが示す通り、Zoukという今の音に彼女の島唄といってもいいGwokaやBiguine、そしてハイチのKompaなどを巧く取り入れており、彼女のアイデンティティを示した内容になっています。豊かなカリブ音楽の証人を目指したアルバムらしいです。

当時のラジオで良くかかってた2曲目の『Vybe lanmou(愛の振動)』
ねぇ!良い感じに変わってるでしょう。幅がひろくなったっていうのか成長したっていうのか。彼女23歳。ちょっと大人になりましたっていう感じです。ちなみにこの共演している男がDominik Cocoです。もちろんDominik Cocoがあってのこの曲だとも言えるんですが、Dominikに対して彼女もちゃんと存在感を示していますよね。

他にもBiguineを取り入れちょっと弾けた曲『Feeling Blues』、Robert Charlot参加のKompaちっくでパーティちっくな『Bling Bling Birthday』など多彩で印象的な曲が多く、かなり楽しめます。

“豊かなカリブ音楽の証人”というコンセプト、おそらくプロデューサーのDeejay Slamが仕組んだ事だと思います。彼はココ最近もルーツ・ミュージックにこだわり続けてますからね。デビュー・アルバムも彼が担当しているんですが、彼の成長ぶりもわかるこのセカンド・アルバムです。

アルバム・タイトルと同名タイトルの『Son An Nou』(アルバム1曲目)をライヴで。

V'RO - Son an nou (live)
アップロード者 DjParagraf. - 音楽動画をHD画質でもっと見る!


このアルバム以来、彼女は新作をリリースしていません。もう5年も経とうとしています。何やってるんだろうなぁ〜。早く新作が聴いてみたいのにねぇ。子供なんかできて子育てで忙しいんかなぁ〜。

ちなみに彼女がデビューした2002年頃は女性Zoukシンガーの当たり年でした。SoumiaとかPrincess LoverとかTinaとかね。

そういえば彼女、レゲエの人気グループ、T.O.Kのメンバーとも共演してます。PVじゃないけどこの曲。
レゲエです。まさに汎カリブですねぇ。

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